木屋
二代目興光作 篆刻刀 虫蛀銕(ちゅうしゅてつ)9mm
二代目興光作 篆刻刀 虫蛀銕(ちゅうしゅてつ)9mm
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二代目興光作の篆刻刀です。氏は、古い鉄釘のさび肌に魅せられ、独自の趣あるさび肌の作品を作りづづけました。これらは今でも多くの作家、好事家に好まれています。
篆刻刀は石に名前などを彫るために使われる刃物です。『蛀(シュ)』とは虫喰いの意。表面の凹凸は錆を出すだけ出した後の浸食跡で、一点ずつ形状はすべて異なります。
この篆刻刀は、地金に古釘や閂(かんぬき)などの古鉄を溶かして再生した和鉄を使用。伝統的な日本刀の鍛造技法と同様に、何度も延ばしては折り返す「折り返し鍛造」によって丹念に仕上げられています。刃部には耐久性と切れ味に優れたサンドビック社製スウェーデン鋼を採用。伝統の和鉄を地金とし、刃に現代の高品質鋼材を配することで、美しさと実用性を兼ね備えた切出が完成しています。
二代目興光の手によって一丁一丁、丁寧に鍛造された逸品が、所有する喜びを感じさせます。
和鉄とは…砂鉄と木炭を原料にした、たたら製鉄法によって生み出された日本古来の鉄素材です。本品に使われた和鉄は、神社仏閣の和釘や装飾金具など、歴史的な建造物に使用されていた古鉄を再生したもの。現代では非常に希少な素材です。
二代目興光、白鷹幸伯(にだいめおきみつ、しらたかゆきのり 1935-2017)…鍛冶師。法隆寺の宮大工・西岡常一棟梁の依頼を受け、薬師寺再建のための「白鳳型和釘」を製作。以降『樹齢千年の檜を使って千年はもつ建物』に相応しい『千年釘』の制作に力を注ぎ、数多くの重要文化財の修復、再建に携わった。
※一点一点手作りのため、個体差があります。ご了承のうえお求めください。
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製品詳細
刃幅:約9mm
全長:約180mm
重量:約100g
材質:和鉄、サンドビック社製スウェーデン鋼